お客様の中にある“いい家” 1/3

株式会社エムズ:小島 哲

輸入建材を巧みに利用し、建築主の理想を形にする家づくりを続ける株式会社エムズ。建築業界だけでなく社会そのものが不況下にある昨今、それでも依頼者が後を絶たないエムズの家づくりとは?「エムズに頼みたい」と言わせるその魅力を探るべく、代表取締役の小島哲氏に話を伺った。

取材・執筆 / 吉川 ゆこ

◆ 坪数よりも間取りよりも大切なこと

家を建てる。それは家を持つ人の人生をも左右するほどの大きな出来事だ。だからこそ、満足してもらえる家づくりでありたい。

株式会社エムズでは、注文建築やリフォームといった個人住宅を扱う仕事が多い。個人住宅を建てる場合、建築主が最初の打ち合わせに訪れてから完成するまで、1年程かかるという案件が大半だ。

株式会社エムズの落ち着いた外観

株式会社エムズの落ち着いた外観

中には2年かけた建築主もいた。最初は「土地が何坪あるから3LDKで」としか言わなかった建築主と、どんな家に住みたいのかとことん話し合う。土地の広さではない。間取りではない。どんな家で、どんな暮らしをしたいかが大事だから、「お客様にもちゃんと勉強していただきます」と小島氏。ショールームを回る、建築やインテリア関連の雑誌を見る。すると最初は「こんな感じかな?」と漠然としたイメージしか抱けていなかった建築主が、

広々とした事務所で納得するまで打ち合わせが行なわれる

広々とした事務所で納得するまで打ち合わせが行なわれる

「旅先で泊まったホテルのような雰囲気にしたい」「壁紙はこんな模様がいい」と具体的に希望を提示できるようになっていくそうだ。


◆ 真っ白な状態からの家づくり

こうしたい、ああしたいという欲が出てくれば、自然と大手ハウスメーカーの画一的な規格住宅に満足できなくなってくる。安価なのは嬉しいが、結局いくら建てても代わり映えのしない家しか建たないからだ。

選りすぐった海外の建材の良さは見ればわかる

選りすぐった海外の建材の良さは見ればわかる

「勉強したお客様は、街を歩いていて目につく家がどこのメーカーのものかということまで見分けることができるようになります。見分けられるようになってくると、簡単に見分けられてしまうような家には住みたくないと思えてくる。自分らしい個性のある家を建てたい。ならばハウスメーカーの規格住宅より高くても、

エムズで家を建ててみようかと思ってもらえる」。それがエムズの真骨頂だ。
建築主の希望が具体化されて初めて、家の大きさや間取りが決まっていく。だから最初から図面ありきの家づくりはしない。図面が描けるようになるまで、建築主とじっくり向き合う。

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