心に寄り添う医療「緑内障はこわくない」

東戸塚田園眼科クリニック:滝澤 裕一

25年のキャリアを持つ滝澤医師が力を注いでいるのが、緑内障の早期発見と早期治療だ。そのきっかけは、親族に緑内障の患者がいたことだという。常に「患者本位の治療」の実現を目指している滝澤医師に、診療の方針や緑内障治療の現在について、話を伺った。

取材・執筆 / 石田 亮一

◆ 早期に適切な治療を受ければ「緑内障」は怖くない

眼の成人病とも呼ばれる緑内障とは、40歳以上では、30人に1人の割合でかかっている視力が低下する病気である。加齢による視力の低下もあることから、自覚しにくい病気であり、自覚症状が現れたときには、かなり病状が進行しているという例が珍しくない。

患者にあった説明と治療法を模索

一人ひとりの患者にあった説明や治療法を常に模索している

「緑内障というと、今でも失明を心配する患者さんがいますが、きちんと治療を続ければ、失明することは、ほとんどありません」

患者を安心させる笑顔で話す、滝澤医師の声は力強い。滝澤医師が緑内障の早期発見、早期治療に力を注いでいるのには理由がある。

スタッフも大切にしている

クリニック内には、スタッフの写真が飾られている

「私自身の親族に緑内障の患者が何人かいて、たいへん困っている姿を目の当たりにしました。それがきっかけで、特に緑内障に強い関心を持ったのです」

患者の困っていること、不安に思っていることを解消し、患者のライフスタイルを尊重した治療を行うという滝澤医師の治療方針の原点がそこにあった。

スタッフが自主作成したポスター

スタッフが自主作成した病気に関する啓蒙ポスター

◆ いち早い最新機器の導入にはスタッフの協力が不可欠

東戸塚田園眼科クリニックでは、診療機器や電子カルテシステムなどの新しい技術の導入に、積極的に取り組んでいる。導入して1年になる電子カルテシステムは、患者の病状の経過を把握するのに、非常に役立っているという。

「実は、電子カルテの導入を決断するまで、3年くらい悩んでいたのです。しかし、スタッフに相談すると、ぜひ、やりましょう!と言ってくれたので決断できました」

そう滝澤医師は振り返るが、けっして苦労しなかったわけではない。しかし、その価値はあったと、今は実感している。はじめは戸惑った電子カルテの使い方も、スタッフとともに慣れていくにつれて、ストレスを感じないほどスムーズになった。

電子カルテシステムや新しい診療機器などの導入には、スタッフの協力が不可欠だ。同クリニックの職場の雰囲気をたずねると、「アットホーム」という答が返ってくる。医師とスタッフが、ごく自然に相談し合える雰囲気が、最新機器のいち早い導入を可能にしている秘密なのかもしれない。

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