書くことが、有効な行動を呼び起こす 1/3

夢ノートforビジネス

ひぐち税理士事務所の顧客の大半は中小企業だ。そして、中小企業の廃業率は決して低い水準ではない。今、行動を起こせばまだ間に合うのに、というもどかしさ感じていた樋口は、あるツールをつくることを思いついた。それが中小企業の経営改善をサポートする『夢ノートforビジネス』だった。

取材・執筆 / 石田 亮一

◆ 行動を起こすためのキッカケが必要

中小企業庁の統計では、10年で約30%の中小企業が廃業しているという。2013年7月に経済産業省の経営革新等支援機関の認定を受け、そのための研修も受講した樋口は、そこで学んだノウハウを顧客の経営改善に役立てたいと考えていた。「試算表の見せ方を工夫するなど、いろいろな方法を試みましたが、手応えは今ひとつでした。経営者は経営改善について、何かしらの考えを持っています。しかし、それが実際の行動につながるまでには、高いハードルがあると感じていました」と、樋口は当時の「もどかしさ」を振り返る。

使いやすいA5サイズ・88ページの実戦的なノート

使いやすいA5サイズ・88ページの実戦的なノート

そこで出会ったのが、プロサッカーの本田圭佑選手が使っていた夢を実現するためのノートだった。「サッカーをビジネスに置き換えれば、経営者の行動を促すことができるのではないか」そう考えた樋口が作ったのが『夢ノートforビジネス』である。

樋口が作成した『夢ノート』には、ノートのコンセプトともいうべき、3つのメッセージが印刷されている。そのひとつが「勝ちに不思議の勝ちあり。負けに不思議の負けなし。」である。偶然や「運」による成功はあっても、理由のない失敗は存在しない。

絶対に負けられないビジネスが、そこにはある

絶対に負けられないビジネスが、そこにはある

◆ 失敗には必ず理由がある

「中小企業の経営が行き詰まるとき、そこには必ず原因があります。『夢ノートforビジネス』を活用して、自社の問題点を洗い出し、手遅れになる前に行動を起こして欲しいのです」

業績が好調のときほど、次の一手を考えて、行動するべきだと、樋口は強調する。大きな負債が重荷になっている状況では、打てる手が限られてしまうからだ。自社の状況を把握して、有効なアクションをとる。そのために活用したいのが、『夢ノート』なのである。

ビジュアル的に分かりやすい図が問いかけてくる

ビジュアル的に分かりやすい図が問いかけてくる

『夢ノート』には、現状分析から始まって、具体的なアクションをいつまでに完了するのかといったスケジュールを書き込むページまでが用意されている。

次項からは、実際の『夢ノートforビジネス』のページを紹介しながら、具体的な使い方の一部について解説していく。

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